クソ景色

今日の昼梅雨の晴れ間、とまでいかない曇り空の下、近所だけどいつも行かないスーパーの駐輪場で自転車の鍵を外しながら見た、目の前の道路の4車線に車が行き交う様子、これが自分しか見てない自分オリジナルの「自分だけに見える風景」なの、ウケるなと思いながら道を見た。普段の生活圏よりたった200メートルぐらい外れた、でも足を踏み入れないエリア、2020年7月11日の私しか持ってない記憶。

振り返るまでもなく人生の中で感動するほど美しい景色よりも圧倒的に多くの、日常的でどうでもいいつまらないものを見てきた。4歳ぐらいの保育園のブロック遊びがひとつも楽しくなくて持て余した時間、13歳から21歳くらいまでの「楽しい時間」以外全部が楽しくなかった時間(長すぎるよ〜)、24歳になる直前ぐらいの人生が底に落ちていく感覚でいっぱいの時間、3月からの家を出られず家の中でしたいことがひとつもない時間。それぞれの時間にへばりついてる、別に楽しくなく色鮮やかでもないつまんなくてあってもなくてもいい記憶。全部がどの映画にも描写されていない景色。だってつまんないもん。映画見るならみんな、おもしろくてきれいな映像が見たいと思う。せっかく買ったiPhone11Proのカメラロール、写真より圧倒的にスクショが多いような私の目には、なんか別に、っていう、今思い出すとほとんど灰色に近い景色ばっかりがいつも見えてる。

チャリ乗って走る道のデコボコの感覚、バス降りたら雨降ってた時の最悪な気持ち、

 

まで書いて1年半放置してた。でもこういうのこそ絶対忘れたくないなって思ったりしない?